【実録体験談】家賃滞納から強制退去までのすべて

古いアパート

今回は家賃滞納から強制退去までを実際に経験した井原さん(もちろん仮名です)に、その一部始終を語ってもらいました。

文中、いくつかの修正を入れましたが9割はそのまま載せています。

では、能書きはこれくらいにして本編へ!

30代独身フリーターの賃貸契約のリアル

はじめまして。

現在は実家でフリーターとニートを繰り返している井原といいます。

今回は私の家賃滞納から強制退去までの話をします。

同じ立場に居る人の参考になればいいなと思いますが、まあ参考にはなっても解決策にはならないと思うんで、こんな感じなのかーぐらいに聞いてください。

私は当時30歳チョイで派遣バイトで生活してました。

住んでたアパートは家賃3万5千円のワンルームで敷金・礼金ナシのいわゆる「ゼロゼロ物件」です。

ちなみにゼロゼロ物件て入る時はお金が安く済むんですが、出る時にガッツリやられますから注意してください。

といっても金のないフリーターじゃ注意の仕様がありませんけどね。

私の住んでたアパートも出る際の条件があって、1年未満での退去は家賃の半年分を違約金として払わないといけない契約でした。

3万5千円の半年分って言ったら21万円ですよ!

それ以外にも鍵の交換代とかハウスクリーニング代とかもついてたと思います。

普通に敷金・礼金を払って入居すれば、ここまで酷い条件は課せられないと思います。

どんだけ悪魔なんだよって感じです。

派遣の仕事が途切れて家賃滞納の始まり

アパートに入居していきなりですが、派遣の仕事が打ち切りになりました。

工場系の仕事だったんですが、人数調整とかいう理由で私は外されたみたいです。

貯金なんかなくその日暮らしの私にとって、これは非常事態です。

他の派遣会社にもあたって仕事を探したんですがダメ。

せいぜい単発バイトをポツポツするぐらい。

で、当然ですが家賃とか電気代とかが払えなくなるわけです。

こういう時ってみんなそうだと思うんですが、ケータイだけは生き残らそうって考えますよね。

だって派遣会社からの仕事の連絡に要りますから。

次に電気代とか水道代。

結局、悪気はないんですが家賃は後回しにしがちです。

で、人生で初めての家賃滞納をやっちゃいました。

翌月分を月末払いだったんですが、振り込まなかったんです。

そしたら次の月の10日ぐらいに不動産屋からハガキが来ました。

「今月の家賃がまだ振り込まれていませんが、如何なされたのでしょうか?お早目に振込をお願いします」的な内容でした。

そんなにキツイ印象はなかったんで、それがかえって不味かった。

「なあ~んだ、家賃滞納なんてたいしたことないじゃんw」こんな風に考えてしまったからです。

家賃滞納2ヶ月め|内容証明郵便が来た

のほほんと、というわけじゃありませんが、仕事がなかなか見つからずに単発バイトをたまにやるだけの生活で1ヶ月を乗り切ったと思います。

いえ、乗り切ったというよりもほとんど全ての支払いをバックレてただけなんですがw

それでも電気は使えたし、水も出てたし、ガスだって使えました。

公共のインフラは料金滞納してもすぐには止められないみたいです。

問題は家賃。

2ヶ月めも振り込まずにいたら、督促の電話がかかって来ました。

でも、それも無視してたんです。

【管理人】これは悪手だったと思います。ここでキチンと相談していればその後の展開も変わったと思いますね。

すると・・・2ヶ月めの半ばあたりに内容証明郵便で家賃の催促が来ました。

さすがに今度はキツイ内容でした。

「もう2ヶ月も滞納しているが、払う気が無いなら退去してもらう。居座るのなら裁判に訴えるから覚悟しろ。契約書には2ヶ月滞納で退去するって書いてある」

そうなんです。不動産屋との契約書には2カ月滞納したら退去のルールがあったんです。

うっかり忘れてました。てゆーか、よく読んでなかったw

家賃滞納3ヶ月め|ダークスーツの取り立て

内容証明郵便が来ても相変わらず家賃は払えません。

だって仕事がないんですから。

たまにやる単発バイトはケータイ代やゴハン代に消えてしまって、家賃までは手が回らないんです。

ちなみに、この時期になるとお金が本当になくなって来てて、食べ物も食パンとかスーパーの見切り品ばかでしたし、それでさえも1日に1食がやっとでした。

なので、体力はもちろん思考力も落ちて来てて、細かい判断ができなくなってました。

もう少し追い詰められたらコンビニでおにぎりを盗んでいたかも知れません。

そこまで追いつめられてたんですよ。

で、とうとう3ヶ月め。

ある日の夕方、ドアがどんどんと叩かれました。

嫌な予感がしたんですが、それがドンピシャ!

ダークスーツに身を包んだ男性2人(40代半ばと20代前半)が立っていました。

不動産屋です。

中へ入ってもらって話をしたんですが・・・。

「内容証明郵便も無視してバックレてるなら裁判で強制退去してもらいます。今月末日までに滞納分を払え」

こんな内容の話でした。

そんなこと言われても無理です。

その場は払えるだけの金額で良いからと、なけなしの3千円を支払って帰ってもらいましたが、もう二進も三進も行かないところまで来てました。

【管理人】なぜ3ヶ月めから急に詰め方がきつくなったかというと、裁判では滞納が3ヶ月無いと強制退去の判決が出ないからです。逆に言えば3カ月滞納すると向こうも本気で追い出しにかかるからヤバいということ。

とうとう裁判所から通知が来た

そんな感じでのらりくらりと未払いを続けていたんですが、とうとう来ました、裁判所からの通知の封書が!

不動産屋と大家が本当に訴えたんです。

封書には色々な書類が入ってたんですが、要するに

「大家側が訴えてるから、オマエさんも言いたいことがあれば裁判で争え」的な感じだったと思います。

でも、私はすっかりパニくってしまい、それすらも無視して部屋に閉じこもってました。

この頃になると思考力が無くなってて、何が何やらワケが分からなくなってました。

「後はどうにでもなってしまえ!」的な自暴自棄な感じだったですね。

なので、ここら辺のことは詳しく覚えてないんです。

ただ、周りが勝手に動いてるっていうか。

そんな感じです。

ちなみに食べ物は安売りの食パンに砂糖をまぶしてました。

おにぎりが食べたかったんですが、スーパーの見切り品でも1個50円はしましたから手が出なかったです。

その後にまた裁判所から封書が来て

「裁判でオマエの強制退去(正確には強制執行)が決まったぞ」とか

「いついつに強制執行する」とかが来て、トントン拍子に事が運ばれて行ったのを覚えています。

実はコレは私の失敗でした。

きちんと裁判所に出向いてこちらの状況を話、家賃を支払う意思がある事や謝罪をしていれば良かったんです。といっても後の祭りですが。

当時は、怖さばかりが先に立ってとてもじゃないけどそんな行動はとれませんでしたね。

【管理人】井原さん本人も言っていますが、ここでキチンと裁判所へ出向くなりなんなりして対処していれば強制退去まではいかなかった可能性があります。特に失業中というのは情状酌量の余地が働きますから。

強制退去の実行(強制執行)

なんだかんだで滞納5か月めくらいだったでしょうか、とうとう強制退去の日がやって来ました。

実はその日の前にワンクッションあって、「いついつまでに自発的に退去してください」的な最後通牒が来るんです。

【管理人】だいたいは1ヶ月の猶予が与えられます。

でも、退去したくても肝心の引っ越し費用がありませんからそれもできません。

仕方なく強制退去の日まで待つしかありませんでした。

当日は、裁判所からやってきた執行官という偉い人や国の委託を受けた運送業者、それに鍵屋と不動産屋が来ました。

昼の2時ごろにやって来て、1時間ほどで作業は終わりました。

元々物が少ない私でしたから、運び出してトラックに載せるのも簡単なようでした。

全ての荷物が運び出されたのを確認した後は鍵屋が錠前を取り替えてました。

ちなみに、身の回り品を除いて持ち物は国の倉庫に運ばれて保管されます。

で、ある一定の時期までに引き取りに行かなければ売却されて負債に充てられるとのこと。

呆気なかったですねえ・・・。

一瞬で自分の住む場所が無くなったんですから。

すべては身から出たサビで自分が悪いとは分かってるんですが、なんとも解せない気持ちでいっぱいになりましたよ。

強制退去のその後

その後は田舎の実家へ帰りました。

幸い私には実家があったから良かったですが、そうでなかったら確実にホームレスになってましたね。

あ、滞納家賃や違約金その他の負債(強制退去にかかった費用など)なんですが、すべて実家に帰った後にコツコツバイトしながら支払いました。

実家なので家賃が浮くし、電気代なんかもかからない。

実家様様です。笑

実を言うと負債を踏み倒すことも考えたんですが、親に迷惑が掛かるしおとなしく完済しました。

【管理人】これは賢明な選択。もし逃げても、住所移転などの住民票の移動で足がつきます。ちなみに、負債は利息が付いて膨れ上がる一方です。返済するが吉。

以上で、私の話は終わりです。

参考になる点があればうれしいです。

管理人から

ご苦労様でした。

原文はもっと生々しい部分もあったんですが、ボクの方で少し表現を変えたりしてマイルドにしました。

読者のみなさん、如何だったでしょうか?

家賃の滞納なんて他人事と思っているかも知れませんが、意外と自分にだって起こり得るものですよ。

井原さんのケーススタディを頭の片隅に置いておけば、どっかで役に立つ時が来るやも知れません。

特に、不動産屋が裁判に訴える前に誠意をもって相談したり、裁判所から封書が届いた時に逃げずに答弁していれば、かなり状況も変わったのではないかと思います。

イザそういう立場になってみれば悠長なことなど言ってられないのも分かるんですが、そういうギリギリの時だからこそ踏んばらないといけないとも思います。

そこでの踏ん張りが後々大きな差となりますから。

また、井原さんの家賃滞納のケースだけでなく、こういう崖っぷちに追い込まれた場合には法テラスや市町村の無料法律相談などを利用することです。

自分ではどうにもならないと思っていても、法律のプロからすれば打つ手が見つかることが多々ありますから。

昨今では弁護士さんも相談は無料でしてくれるサービスをしています。

万が一の時には、冷静になってプロに相談してみてください。

思わぬ助け舟が表れるかも知れませんから。

おしまい。

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