ある程度生徒が増えて来ると、自分一人では授業が回せなくなってきます。
そうなったら、アナタの塾が1つ上のステップへと移行する段階に来た証拠です。
おめでとうございます。
ステップアップするためにはアナタと一緒に塾を切り盛りしてくれる仲間を作らなければいけません。
アルバイトの講師です。
今回は、バイト講師の雇用についてのアレコレです。
最初は時給いくらのバイト講師から
最初に雇うのは、アルバイト講師で十分です。
いきなり正社員の専任講師を雇うのは止めた方がいいでしょう。
正社員を雇用するということは、人件費もかかる上に責任も重くなって来るんです。
半年働いてもらったけど、気が合わないからとか生徒が減ったからとかで、やっぱり辞めてくれなんて言えないんです。
アナタが他人を雇うことに長けていれば良いでしょうが、そうでなければアルバイト雇用から始めて、少しづつ他人を使う練習をした方がいいでしょう。
理想のバイト講師とはどんなタイプなのか?
結論から言うと、アナタに従順な人であることが1番重要です。
もちろん学歴や学力も大切ですが、それよりも塾長であるアナタの言うことを素直に聞いてくれる人であることを何よりも優先すべきです。
大きな塾であれば既に経営基盤がシッカリしているので心配はないのですが、そこまでになっていない零細塾ではたった一人の明智光秀がいるだけで引っくり返されてしまいます。
学習塾というのは開業するのに大した資金が要らないノウハウビジネスなので、お客(=生徒)さえ居るのなら誰でも独立できるんです。
もし雇ったバイトが明智光秀だったらどうしますか?
アナタが苦労して集めた生徒を奪って独立してしまうかも知れません。
ここら辺のことについては以前記事にしていますので、よろしければどうぞ。
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なので、そこら辺のことを考えたらアナタより年上というのは避けた方がいいでしょうね。
また、年齢的にもう一ついえば20代が望ましいです。
そして、経歴的にはジプシー講師は避けるべきです。
あちこちの塾・予備校を渡り歩いているタイプは、性格的に問題のある人が多く、明智の様な裏切りはしなくてもある日プイっと辞めてしまう可能性があるからです。
学歴や学力のチェック
学歴や学力についてなんですが、個人や零細塾ではまずそんなに優秀な人は応募して来ないと思ってください。
なので、あまり高望みしていてはいつまで経っても人が来ないということになりますので、そこそこで妥協すべきです。
では「そこそこ」とはどのレベルを指すのか?
具体的には、
「解答を見ながらでも良いから、中学校の教科書レベルの問題が説明できれば良し」
でしょうね。
もし学力テストを課すなら、その県の公立高校の入試問題で平均点が取れれば良いでしょう。
「そんな低い学力で大丈夫なのか?」と心配になるかも知れませんが、初めてバイト講師を雇う段階の学習塾であれば、生徒のレベルもそんなには高くはないはずで、おそらく学校のワークや教科書の説明程度で済むはずなんです。
なので講師もそんなにハイレベルな腕はなくてもいいのです。(理想を言えば、その県の国立大学の医学部生あたりが欲しいところですが、それは経済的にも知名度的にも無理でしょう)
たまにデキる子が混じってるかも知れませんが、その子の対応はアナタが頑張ってやることです。
求人方法と時給
求人はどこに出せばいいかというと、近所にあればですが大学の学生課に問い合わせるのが1番良いでしょう。
無料だし、レスポンスが早い印象があります。
ですが、近所に大学がなければハローワークか民間の有料求人誌ですね。
実のところ言うと、ハロワのレスポンスは(私の印象では)あまり良くありませんでした。
なので結局、お金を払って求人誌に載せてもらいました。
ですが、これもお金をかけた割には大して反応がありませんでしたね。
やはり、無名の個人塾に応募してくれる人はなかなか居ないんだなあと思います。
昨今は塾業界がブラック雇用だと知れ渡っているせいでしょうか、あまり応募する人がいない気がします。
私は最初は地域の相場の時給で求人を出していましたが、3ヶ月ぐらいしても一向に応募がなかったら時給を少しづつ上げていくという方法をとってました。
金銭的には苦しかったのですが、やはり無名の個人塾に応募してもらおうと思ったら時給を相場よりも少し高めにするしかないと思います。
地域にも寄るでしょうが、数カ月間様子を見てダメなら時給を上げてみた方がいいでしょう。
面接のコツ
最後になりましたが、面接についてです。
これは私がそうしていたというだけであって、有効かどうかは分かりません。
肌に合うか合わないかだと思いますので、どうぞ参考程度に聞き流してください。
私はネット上でも(ホームページで)講師募集をしていましたが、最初に必ず紙の履歴書を郵送してもらってました。(ハロワや有料の求人誌でも同じ)
そんな面倒なことを相手に強いたのは、それぐらいの面倒も嫌がる人では子供相手の仕事は無理だろうと思ったからです。
そして、紙の履歴書を見た方がなんとなくですが相手の人柄がつかみとれる様な気がしたんですね。
これは私の感覚が古いせいかも知れませんので、参考程度にしてください。
そこで書類選考して変な人ではないと思ったら面接の通知を出しました。(履歴書は合否に関わらず返却不可の旨を募集要項に載せておくこと。でないと、落とされた人が難癖ついでに履歴書の返却を求めて来るので作業が煩雑になる)
通知には学力テストを課す旨と模擬授業をやってもらう旨、そしておおよその課題範囲を提示しておきました。
で、面接当日には簡単な世間話をして、テストや模擬授業をやってもらい、五感をフルに使って判断していましたね。
結果は1週間以内に返事をしていました。
仮に申し分のない人であっても、1カ月間ほどは試用期間ということでスタートしました。
それぐらい人の採用には慎重になってましたね。
それはやはり、知り合いの塾でウッカリ変な人を雇い入れてしまい、後々大変な目に遭った塾長さん達を目の当たりにして来たからだと思います。
人を雇うということはとても大変なことなんですよ。
まとめ
いろいろと偉そうな事を言いましたが、他人を使うということは非常に難しく、今でも十分なやり方は分かりません。
なので、実際にアナタが求人募集や面接、そして試用期間での観察を通じて腕を身につけていくのが1番でしょう。
時には、というより必ず失敗しますが、その時に屋台骨が折れてしまうような致命傷さえ負わなければいいのです。
経営も受験勉強と同じで、毎日やっているうちに少しづつ上手くなって行くものですから。
それでは、今回はこの辺で・・・。
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